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症例
胸髄前方病変に対する胸椎後方進入前方除圧法の経験—その利点,適応,安全な術操作,支持性の獲得について
著者: 西浦司1 萩原直司1 正岡哲也1 宮田伊知郎1 石光宏1 原田泰弘2
所属機関: 1国立岩国病院脳神経外科 2岡山市民病院脳神経外科
ページ範囲:P.377 - P.382
文献購入ページに移動胸椎脊椎管前方病変に対する後方進入前方除圧法3,6)は,胸椎後方より進入することにより,従来の前方進入法にはない利点を有する.一方,本法は術中に脊髄を圧迫する危険性,あるいは術後の脊柱不安定性の出現などといった問題をかかえており,その適応は熟慮されるべきである.われわれは胸椎脊椎管前方病変によりmyelopathyをきたした3症例に対し本法を行い良好な結果を得た.本稿ではこの3症例の経験をもとに,安全な術中操作,術後の脊椎安定性の問題および本法の適応について検討した.
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