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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科22巻5号

1994年05月発行

文献概要

総説

脳動静脈奇形のRadiosurgery

著者: 河本俊介12

所属機関: 1東京大学脳神経外科 2関東労災病院脳神経外科

ページ範囲:P.403 - P.420

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I.はじめに
 脳動静脈奇形(AVM)に対するradiosurgeryは,KjellbergやSteinerの報告に始まり65,119,120),その後1980年代半ばより徐々に注目されてきた.とくに,1987年にアメリカ合衆国に導入されて以降81),脳神経外科領域での関心はますます高くなっている.わが国においてもradiosurgeryに対する関心は高く,garnma unitを例にとってみても,全世界の40数台のうち10台以上がわが国に導入され,アメリカ合衆国と並んで世界最大のgamma unit保有国となったことが,その関心の高さを示している.
 Steinerの最初の治療経験120)からすでに20年以上が経過し,現在ではgamma knife, linear accelerator,粒子線を含めると,既に6000例以上のAVMが治療されており80),それぞれについて治療成績が報告されている(gamma knife4,12,14,37,61,67,75,81-84,116-118,121,124,125,127),li—near accelerator1,5-7,16-20,40-43,47,49,62,85,87,90,95,104,107,108,129,130),粒子線26-31,58,63-65,73,74,113-115),中性子126)).現時点で基本的な治療成績はひととおり揃ったように思われるので,主な点について総覧してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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