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研究
再発髄膜腫の病態—再発関与因子と治療予後
著者: 宮上光祐12 宮城敦1 木戸悟郎1 坪川孝志1
所属機関: 1日本大学脳神経外科 2駿河台日本大学病院
ページ範囲:P.421 - P.428
文献購入ページに移動一般に髄膜腫は境界明確で,slow growingを示す良性腫瘍であり,手術的に全摘出されれば予後良好とされている.従来,髄膜腫の術後再発に関与する因子として全摘出されたかどうかが重要であるが1,6,10,22,30),一方,convexity meningiomaでSimpson Ⅰの完全摘出がされても腫瘍再発の報告5,22,23)がある.このように髄膜腫のbiological behaviorは必ずしも組織学的所見とは一致せず,髄膜腫の悪性度の定義については種々の議論1,9,10,12,13,18,20,23)がある.
著者らは髄膜腫の手術症例を対象とし,手術後長期追跡調査を行い,手術後の腫瘍再発と関連して年齢,性,腫瘍局在,腫瘍組織型,腫瘍摘出率,腫瘍増殖率としてAgNOR染色,BrdU標識率について検討した.さらに,再発症例の治療内容とその結果,ならびに治療予後についても報告する.
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