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研究
脳血管撮影における未破裂脳動脈瘤の検出率
著者: 菅井幸雄12 濱本泰1 大久保忠男2 山口慶展2
所属機関: 1山形県立新庄病院放射線科 2山形県立新庄病院脳神経外科
ページ範囲:P.429 - P.432
文献購入ページに移動破裂脳動脈瘤によるクモ膜下出血には予後不良例も多く,未破裂脳動脈瘤の発見,治療は予防医学として重要である.CT,MRIなど侵襲の少ない検査法の進歩により,未破裂脳動脈瘤の検出が注目され,MR血管撮影によるスクリーニングが行われ始めている.しかしながらスクリーニングの対象を選ぶ上で重要と考えられる未破裂脳動脈瘤の危険因子については未だに明らかではない.脳血管撮影は破裂脳動脈瘤の確定診断に必須の検査ではあるが,侵襲が大きく,適応となる疾患は減少傾向にある.当院でも同様に脳血管撮影の施行件数は減少しているが,一昨年までは年間百数十例に及んでいた.この蓄積を基に未破裂脳動脈瘤の検出率,危険因子について検討したので報告する.
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