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症例
小脳天幕に腫瘤を形成したDural Type Histiocytosis Xの1例
著者: 馬場雄大1 伊林至洋1 森本繁文1 丹羽潤1 田辺純嘉1 端和夫1
所属機関: 1札幌医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.471 - P.476
文献購入ページに移動Histiocytosis Xは細網組織性肉芽腫の増殖を病変とする比較的稀な疾患であり,病因,本態は未だ明らかではない21).histiocytosis Xの全身病態の一部として中枢神経系へ浸潤することは知られているが11),その大半は間脳下垂体系に集中している.
今回,われわれは左頬骨部から頭蓋内に浸潤し,硬膜を介して海綿静脈洞から天幕切痕部へと進展し小脳天幕硬膜に腫瘤を形成したhistiocytosis Xの1症例を経験したので,文献的考察を加え報告する.
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