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症例
良性頭蓋内圧亢進で発症した未破裂脳動静脈奇形の1例
著者: 上手康嗣12 秋光知英1 太田桂二1 柴田憲司1 山本光生1 高橋勝1 西徹2 渡辺憲治2 魚住徹3
所属機関: 1松江赤十字病院脳神経外科 2尾道総合病院脳神経外科 3広島大学脳神経外科
ページ範囲:P.485 - P.489
文献購入ページに移動脳の動静脈奇形(arteriovenous malformation,以下AVMと略す)は胎生早期に発生する先天異常である.その初発症状としては出血発作が50%と最も頻度が高く,次いで痙攣発作の30%である1).この他に片頭痛や,出血や水頭症を伴わない良性頭蓋内圧亢進(benign intracranial hypertension)による頭痛で発症するものもあるが,極めて稀である1-4).
今回,著者らは良性頭蓋内圧亢進を初発症状としたAVMの1例を経験したので報告する.
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