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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科22巻6号

1994年06月発行

文献概要

解剖を中心とした脳神経手術手技

Transpetrosal Approach

著者: 大西英之1

所属機関: 1大阪脳神経外科病院脳神経外科

ページ範囲:P.509 - P.515

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I.はじめに
 近年,頭蓋底外科はめざましく進歩してきているが,transpetrosal approach(経錐体法,以下TPAと略)は,前側法からのDolenc's technicやfrontotemporal orbi—tozygomatic approachとならんで,脳神経外科医として修得せねばならない極めて重要な頭蓋底外科手術手技の1つである.TPAは初期には耳鼻科医により開発2,7,8,11,14)され,脳神経外科領域に応用された方法4,6,9,19)であるた,種々の錐体骨を経由する方法があり,その呼称も多く,混乱しているが,ここでは,Ⅰ.中頭蓋窩経由で主に錐体骨前方を削除して到達する方法をanteriortranspetrosal approach,Ⅱ.側頭後頭開頭に乳様突起と錐体骨後方を除去して到達する方法をposterior trans—petrosal approach,Ⅲ.両者を合併し錐体骨をすべて切除する方法をtotal petrosectomy approachとして用いることとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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