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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科22巻6号

1994年06月発行

文献概要

症例

致死的な腫瘍内出血を来たした小脳血管芽腫の1剖検例

著者: 菊地顕次1 古和田正悦1 佐々木順孝1 柳田範隆2

所属機関: 1秋田大学脳神経外科 2雄勝中央病院脳神経外科

ページ範囲:P.593 - P.597

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I.はじめに
 脳腫瘍に起因する頭蓋内出血の頻度は文献的に0.9—11%13,16)と報告され,膠芽腫や転移性腫瘍などの血管に富む悪性脳腫瘍で頻度が高い5,9,10,13,15,16).一方,小脳血管芽腫は後頭蓋窩腫瘍の7-12%11,12)を占めるが,致死的な腫瘍内出血の報告は未だ極めて少数である1,13,16,17).最近,私たちは家族内発症の小脳血管芽腫で腫瘍内出血をみた1剖検例を経験したので,出血機序に関連して若干の文献的考察を行い報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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