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研究
脳神経外科における術前貯血式自己血輸血
著者: 横山俊一1 川原隆1 森山一洋1 門田紘輝1 朝倉哲彦1 新名主宏一2
所属機関: 1鹿児島大学脳神経外科 2鹿児島大学輸血部
ページ範囲:P.627 - P.630
文献購入ページに移動外科手術において輸血は欠かせないものであるが,従来行われてきた同種血輸血には一定の確率で副作用の危険が必ず伴う.このような副作用を防止する手段として自己血輸血が行われる傾向にあるが,脳神経外科領域における自己血輸血に関する報告はまだ少ない。この理由として,脳神経外科手術は緊急手術が多く術前貯血式自己血輸血の導入が困難なことや自己血輸血に対する意識の問題などがあげられよう.われわれは1992年6月から貯血式自己血輸血を導入しており,今回その結果の検討を行った.さらにMSBOS(maximum surgical blood order schedule:最大手術血液準備量)設定のため当科における手術例の術中出血量,輸血量の検討も行い,術前貯血量の設定についても検討したので併せて報告する.
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