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症例
上矢状洞近傍の大脳半球円蓋部に発生した硬膜動静脈奇形の1例
著者: 小林英一12 若松慶太1 富永紳介1
所属機関: 1富永脳神経外科病院脳神経外科 2千葉県救急医療センター脳神経外科
ページ範囲:P.643 - P.648
文献購入ページに移動硬膜動静脈奇形(DAVM)は横,S状静脈洞部に多発し過半数を占める20,21)とされ,大脳,小脳半球を覆う硬膜にDAVMが発生することは極めて稀で,そのほとんどは後頭蓋窩ないしは頭蓋底部に発生するといわれている.上矢状洞近傍の大脳半球円蓋部に発生した特発生DAVMの報告は文献上散見されるのみで,その部位的特異性は未だ明らかでなく,今回われわれの経験した1例を含め文献的考察を加えたのでここに結告する.
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