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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科22巻7号

1994年07月発行

文献概要

症例

軽微な頸部外傷による椎骨動脈損傷の2例

著者: 村瀬悟1 大江直行1 野倉宏晃1 三輪嘉明1 大熊晟夫1

所属機関: 1県立岐阜病院脳神経外科

ページ範囲:P.671 - P.676

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I.はじめに
 外傷性頸部主幹動脈損傷において,頸動脈損傷が穿通性外傷に起因するものが多いのに対し,椎骨脳底動脈損傷は鈍的外傷に起因するものが多い8).また椎骨動脈損傷は非常に軽微な外傷や生理的範囲内での頸部の運動によっても起こり得ることが報告されており注意を要する.今回われわれは,外傷1週間後に発症した右椎骨動脈完全閉塞の1例および頸部のself-manipulationが原因と思われる両側椎骨動脈狭窄の1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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