icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科22巻7号

1994年07月発行

文献概要

症例

脳室穿破を来した脳膿瘍の1治験例—抗生物質による脳室灌流療法の有用性について

著者: 佐藤光夫1 及川友好1 佐々木達也1 児玉南海雄1

所属機関: 1福島県立医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.689 - P.693

文献購入ページに移動
I.はじめに
 脳膿瘍は抗生物質の普及によりその発生率が下がり,最近ではCT scanの導人により早期に診断が可能となり,その治療成績は飛躍的に向上している1,9).しかし,脳室穿破を来した脳膿瘍の予後は依然不良であり,治癒例の報告は散見されるに過ぎない3,4)
 今回,われわれは左側頭葉の脳膿瘍が左側脳室に穿破し重症脳室炎を呈した症例に対し,抗生物質による脳室灌流療法を試み,良好な結果を得たので文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?