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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科22巻8号

1994年08月発行

文献概要

研究

びまん性脳損傷後遺症の臨床的検討—いわゆる狭義の頭部外傷後遺症とのつながり

著者: 益澤秀明1 徳山豊1 久保俊朗1 金澤至1 神谷博1 佐藤仁一2

所属機関: 1関東逓信病院脳神経外科 2NTT武蔵野健康管理所

ページ範囲:P.723 - P.730

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I.はじめに
 重症頭部外傷ことにびまん性脳損傷を受けた患者を長期間観察し,家族や介護者の訴えに耳を傾けるうちに,それぞれ軽重の差こそあれ極めて似通った後遺症状を残していることに気付いた.それは重症では明白であるが軽症では訴えが少なく見過ごされやすい9)ものであった.また,幾つかの症状はこれまで“いわゆる狭義の頭部外傷後遺症”とされていた症状群5,11,12)に含まれているものであった.そこで後遺症状を呈した症例を集め,われわれの分類を提案するとともに,狭義の頭部外傷後遺症との異同についても論ずる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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