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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科22巻9号

1994年09月発行

文献概要

症例

頭蓋冠傍骨性骨肉腫の1例

著者: 須賀俊博15 内田桂太1 後藤英雄2 柏木一成3 佐野光彦4

所属機関: 1岩手県立宮古病院脳神経外科 2岩手県立宮古病院放射線科 3岩手県立宮古病院整形外科 4岩手県立宮古病院神経内科 5釜石市民病院脳神経外科

ページ範囲:P.881 - P.885

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I.はじめに
 骨膜由来の骨肉腫の一型と考えられている傍骨性骨肉腫(parosteal osteosarcoma)は,一見良性腫瘍を思わせる分化した組織像を呈し,全摘により良好な予後が期待できる,通常骨肉腫と生物学的特徴を異にする特異な骨肉腫である5,6).その発生部位は,大腿骨,脛骨,上腕骨,腓骨などの長管骨の骨幹端で,上顎骨,下顎骨などの顔面骨発生例の報告も散見されるが,頭蓋冠発生例の報告は,極めて稀である.本邦例としては,Iemotoらの側頭骨に発生した25歳女性例が報告されているにすぎない4)
 われわれが経験した頭蓋冠傍骨性骨肉腫に関し,若干の文献的考察を加え,報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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