文献詳細
総説
文献概要
I.はじめに
頸部頸動脈の動脈硬化性病変に対する頸動脈内膜剥離術(CEA)はDeBakeyにより最初に行われて以来,本邦でも日常稀ならず経験する手術法の1つである.特に1991年報告された3つのrandomized study,すなわちEuropean Carotid Study Trial(ECST)28),North American Symptomatic Carotid Endarterectomy Trial(NASCET)68),Symptomatic Carotid Stenosis Vete—rans Administration Trial61)により,症候性頸動脈狭窄70%以上の高度狭窄例におけるCEAの有効性が実証された.しかしCEAは予防的要素の強い手術法であることからいかにしてmorbidityやmortalityを少なくするかが重要な課題である.そのためCEAの麻酔,モニター,手術手技など今だ解決されない種々の問題点が残存している.そこで今回これらの点について概説する.
頸部頸動脈の動脈硬化性病変に対する頸動脈内膜剥離術(CEA)はDeBakeyにより最初に行われて以来,本邦でも日常稀ならず経験する手術法の1つである.特に1991年報告された3つのrandomized study,すなわちEuropean Carotid Study Trial(ECST)28),North American Symptomatic Carotid Endarterectomy Trial(NASCET)68),Symptomatic Carotid Stenosis Vete—rans Administration Trial61)により,症候性頸動脈狭窄70%以上の高度狭窄例におけるCEAの有効性が実証された.しかしCEAは予防的要素の強い手術法であることからいかにしてmorbidityやmortalityを少なくするかが重要な課題である.そのためCEAの麻酔,モニター,手術手技など今だ解決されない種々の問題点が残存している.そこで今回これらの点について概説する.
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