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研究
出血傾向を伴う慢性硬膜下血腫—11手術例の検討
著者: 佐藤光夫1 遠藤雄司1 高萩周作1 佐々木達也1 児玉南海雄1
所属機関: 1福島県立医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.49 - P.54
文献購入ページに移動通常の慢性硬膜下血腫(以下CSDH)は穿頭術により良好な予後が得られる疾患である,しかしながら,出血傾向を伴うCSDHは比較的稀であり,しかも最近の止血機序の研究発展や治療法の進歩にもかかわらず,その予後は必ずしも良好とはいえない.また,保存的に治療される場合もあり,まとまった手術例の報告は散見されるにすぎない8,9,22).
今回,著者らは出血傾向を伴うCSDHの11手術例を経験し,その多彩な臨床像と治療上の問題点について検討したので報告する.
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