文献詳細
文献概要
症例
大脳縦裂を含む多発性硬膜下膿瘍の神経放射線学的検討—特にMRIの有用性について
著者: 高村幸夫1 上出廷治1 五十嵐幸治1 帯刀光史1
所属機関: 1市立釧路総合病院脳神経外科
ページ範囲:P.61 - P.64
文献購入ページに移動硬膜下膿瘍の神経放射線学的診断は従来よりCTを中心として多数の報告があり1,3,4,6,7,14),最近ではMRIが病変の鑑別診断や,病変の正確な局在など,より多くの情報が得られ,有用であることが指摘されている11-13).しかし大脳半球間裂を含む多発性膿瘍に関するMRIの報告は少ない.
著者らは最近,大脳半球間裂膿瘍と大脳半球円蓋部に膿瘍を形成した多発性膿瘍2例を経験した.CT所見とMRI所見との対比,Gd造影T1強調像による検討について,若干の文献的考察を加え報告する.
掲載誌情報