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研究
鼻副鼻腔および前頭蓋底病変に対するextended transbasal approach 14例の検討
著者: 久門良明1 善家喜一郎1 大田信介1 畠山隆雄1 榊三郎1 柳原尚明2
所属機関: 1愛媛大学脳神経外科 2愛媛大学耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.889 - P.895
文献購入ページに移動前頭蓋底病変に対しては,通常,両側前頭開頭術が選択されるが,病変が大きくさらに深部に及ぶ場合には,前頭葉脳実質に対する強い圧排が長時間にわたることになる.そこで,眼窩上壁をできるだけ低くしたり3),除去し5-8,10),広い術野を得て脳実質の圧排を最小限度に留め,手術操作を容易かつ確実なものにする工夫がなされている.そのうちextended transbasal approach6-8)は,前頭蓋底のみならず斜台近くまでの広い術野を得ることができ,術後の顔面も美容上問題なく,有用な手術術式である.
今回われわれは,鼻・副鼻腔および前頭蓋底病変に対してextended transbasal approachを施行した14例の手術成績,合併症,予後および再発について検討したので報告する.
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