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症例
手術・cisplatin/etoposide併用化学療法・放射線療法の3者併用が奏功した松果体芽腫の1例
著者: 秋山義典12 秋山恭彦1 熊井潤一郎1 西川方夫1
所属機関: 1浜松労災病院脳神経外科 2国立循環器病センター脳血管外科
ページ範囲:P.921 - P.925
文献購入ページに移動松果体部に発生する腫瘍のうち,松果体芽腫は高度悪性腫瘍で,髄芽腫などと共にprimitive neuroectodermaltumor(PNET)に属すると考えられているが,極めて少なく全脳腫瘍の0.1-0.3%とされている12).症例数が少ないため,本腫瘍の治療法に関するコンセンサスは未だ得られていない.今回われわれは,腫瘍内出血を生じ閉塞性水頭症による頭蓋内圧亢進症状ならびに痙攣重積発作にて発症した松果体芽腫の1例を経験し,手術・cis—ptatin/etoposide併用化学療法(PE療法)・放射線療法の3者併用にて良好な結果を得ることができた.本症例の経過につき記すると共に若干の考察を加え報告する.
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