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解剖を中心とした脳神経手術手技
海綿静脈洞内(外)動脈瘤の手術手技
著者: 大西英之1
所属機関: 1大阪脳神経外科病院脳神経外科
ページ範囲:P.955 - P.962
文献購入ページに移動I.はじめに
海綿静脈洞部動脈瘤はFisher3)のC3部に好発する.この部分から発生する動脈瘤は古い概念では海綿静脈洞内動脈瘤と思われていたが,新しい解剖学的知見およびクモ膜下出血で発生した臨床的知見より,これらのうちあるものは厳密な意味では海綿静脈洞内動脈瘤でない症例も存在していると考えられる.しかしながら,これらC3部より発生する動脈瘤の手術適応やその手術手技を論ずるに当っては,これらすべてを含めて論じた方が妥当だと思われるので,ここでは広い意味での海綿静脈洞部動脈瘤を対象としてその手術手技について述べてみる.
海綿静脈洞部動脈瘤はFisher3)のC3部に好発する.この部分から発生する動脈瘤は古い概念では海綿静脈洞内動脈瘤と思われていたが,新しい解剖学的知見およびクモ膜下出血で発生した臨床的知見より,これらのうちあるものは厳密な意味では海綿静脈洞内動脈瘤でない症例も存在していると考えられる.しかしながら,これらC3部より発生する動脈瘤の手術適応やその手術手技を論ずるに当っては,これらすべてを含めて論じた方が妥当だと思われるので,ここでは広い意味での海綿静脈洞部動脈瘤を対象としてその手術手技について述べてみる.
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