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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科23巻11号

1995年11月発行

文献概要

症例

保存的治療で消失した細菌性破裂中大脳動脈瘤の1例

著者: 鈴木謙介12 赤井卓也1 杉田京一1 園部眞1 高橋慎一郎1

所属機関: 1国立水戸病院脳神経外科 2筑波メディカルセンター病院脳神経外科

ページ範囲:P.981 - P.984

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I.はじめに
 細菌性動脈瘤は脳動脈瘤の約0.4%といわれており35),本院でも1980年より1993年までで脳動脈瘤463例中,細菌性と思われたものは3例で,0.6%であった.細菌性脳動脈瘤は破裂すると死亡率は60-90%といわれており4,5,20),早急な対応が必要と考えられてきた.しかし近年,保存的治療で動脈瘤が消失するとの報告が増えており,治療方針につきより慎重な決定が求められる.今回は1975年より1993年までの報告に,本院で保存的治療で消失した1例を含む3例を加え,治療方針につき検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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