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症例
脊髄腫瘍と鑑別が困難であった多発性硬化症の1例
著者: 前澤浩1 高野誠1 永井成樹1 飯田秀夫1 橘滋国1
所属機関: 1北里大学脳神経外科
ページ範囲:P.1007 - P.1010
文献購入ページに移動MRIを始めとする画像診断の進歩により脊髄疾患の病変を描出し診断することはきわめて容易となった.しかし,進行性の脊髄障害を初発症状とする疾患はその種類が多く,病初期での鑑別診断は必ずしも容易ではない.今回,臨床像・画像診断から腫瘍性脊髄病変を疑わせたが,病理組織診断により多発性硬化症(MS)と診断し得た1症例を経験したのでその問題について若干の文献的考察を加え報告する.
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