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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科23巻11号

1995年11月発行

文献概要

症例

断裂し脳内に遺残したmicrocatheterを手術摘出した1例

著者: 中山若樹1 板本孝治1 徳田耕一1 川口進1 柏葉武1 宝金清博2 阿部弘2 菊池陽一3

所属機関: 1柏葉脳神経外科病院 2北海道大学医学部脳神経外科 3北海道大学放射線科

ページ範囲:P.1031 - P.1035

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I.はじめに
 近年,各種microcatheterの開発に伴い,脳神経外科領域における血管内外科手術は飛躍的に進歩した5).しかし,その使用に際しては,機材の特性を十分に理解し,操作に習熟することが必要であり,さもなくば重大な合併症を引き起こす可能性がある2,4,6-9).microcathe—terの断裂などもその一つであるが,そういった不測の事態に対する対策を事前に考えておくこともまた必要なことであると思われる.
 今回われわれは,頭頂部の脳動静脈奇形に対して超選択的塞栓術を行った際に,断裂し脳内に遺残したmi—crocatheterを手術にて摘出した1例を経験したので,報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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