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このごろ思うこと
著者: 米増祐吉1
所属機関: 1旭川医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.1057 - P.1058
文献購入ページに移動 今年は敗戦後50年という年で日本は言うまでもなく世界各地でいろいろな行事がおこなわれて,第二次世界大戦の意味の再検討,反省などがマスコミの話題になっている.秘められていた情報の公開も相次ぎ歴史として認識,評価の見直しを求められる問題もすくなくない.これに加えて共産主義の挫折,冷戦時代の終結,さらに世紀末思想の色付けが人類に新たな不幸と混乱と戦争状態をもたらしているようにみえる.かつてヒットラー,ポルポトのやったことがサラエボの周辺では繰り返されており,日本でもオウム真理教という不可解な集団が新たな社会不安を巻き起こしている.
日本の国内では戦争体験のない世代が10人に7人を占める状態で現在の社会状態の戦争とのかかわりは認識されにくくなっている.記憶に残る年齢になってから戦争が始まり今日までの日本に生きてきたものとして現在の社会情勢に不安と危惧を抱いている者は少なくないと思われるが今や少数派であることも否定できない.
日本の国内では戦争体験のない世代が10人に7人を占める状態で現在の社会状態の戦争とのかかわりは認識されにくくなっている.記憶に残る年齢になってから戦争が始まり今日までの日本に生きてきたものとして現在の社会情勢に不安と危惧を抱いている者は少なくないと思われるが今や少数派であることも否定できない.
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