文献詳細
文献概要
総説
フローサイトメトリーによる脳腫瘍のCell Kinetics
著者: 河本圭司1
所属機関: 1関西医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.1059 - P.1068
文献購入ページに移動I.はじめに
フローサイトメトリー(FCM)とは,フローサイトメーターを用い,1秒間に数十〜数百の細胞を水とともに流しながら,レーザー光線を当て,細胞の種々の情報を瞬時に測定する方法である.この方法はcell kineticsと免疫の2つの分野に広く用いられる.FCMを用いた脳腫瘍のcell kineticsに関しては,1978年にFredrik—sen13),Hoshino16),1979年Kawamoto27)らが始め,その後数多く報告されるようになった5,40).脳腫瘍の免疫については,別の機会に譲り,今回はFCMの歴史,原理から,私たちの教室で続けている脳腫瘍のcell kine—tics研究の経緯と文献をレビューし,最近の話題についても紹介する.
フローサイトメトリー(FCM)とは,フローサイトメーターを用い,1秒間に数十〜数百の細胞を水とともに流しながら,レーザー光線を当て,細胞の種々の情報を瞬時に測定する方法である.この方法はcell kineticsと免疫の2つの分野に広く用いられる.FCMを用いた脳腫瘍のcell kineticsに関しては,1978年にFredrik—sen13),Hoshino16),1979年Kawamoto27)らが始め,その後数多く報告されるようになった5,40).脳腫瘍の免疫については,別の機会に譲り,今回はFCMの歴史,原理から,私たちの教室で続けている脳腫瘍のcell kine—tics研究の経緯と文献をレビューし,最近の話題についても紹介する.
掲載誌情報