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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科23巻12号

1995年12月発行

文献概要

研究

Central neurocytomaの病理組織学的研究—そのhistogenesisに関する考察

著者: 秋元治朗1 伊東洋1 伊東良則2 三輪哲郎3

所属機関: 1東京医科大学脳神経外科 2東京医科大学霞ケ浦病院脳神経外科 3厚生中央病院脳神経外科

ページ範囲:P.1083 - P.1091

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I.はじめに
 1982年Hassoun3)が提唱したcentral neurocytoma(以下CNと略す)の概念は,その後の症例報告の積み重ねにより,改訂されたWHOの脳腫瘍分類6)に新しい腫瘍概念として登録されるに至った.CNはその中ではneuronal and neuronal-glial tumorsの項目に記され,neuronal differentiationを強調する説明文が記されているが,そこに“Co-expression of GFAP has been ob—served.”という印象的な一節を見ることができる.ではCNは純粋なneuronal tumorではないのか.われわれは最近4例のCNを経験したので,その光顕,電顕像,及び免疫組織化学像を検討,特にCN組織におけるglial componentの存在に注目,未だcontroversialなCNの発生母地について考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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