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症例
Proximal clipping直後に出血した未破裂解離性椎骨動脈瘤
著者: 平野亮13 端和夫2
所属機関: 1苫小牧王子総合病院脳神経外科 2札幌医科大学脳神経外科 3札幌秀友会病院脳神経外科
ページ範囲:P.1135 - P.1139
文献購入ページに移動近年,解離性椎骨動脈瘤の報告が多数行われその病態についての認識が深まりつつある.特にクモ膜下出血(以下,SAH)を起こした症例の場合,治療法として椎骨動脈のproximal clippingが広く行われてきたがこの方法で再出血をきたす報告が相次ぐようになり1,5,7,12),trappingの有用性が注目されてきている3,4,12).今回われわれは未破裂の解離性椎骨動脈瘤にproximal clip—pingを施行したところ,その4時間後に同部が破裂しSAHをきたした症例を経験した.この出血の成因と治療法について考察を加え報告する.
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