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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科23巻12号

1995年12月発行

文献概要

症例

Proximal clipping直後に出血した未破裂解離性椎骨動脈瘤

著者: 平野亮13 端和夫2

所属機関: 1苫小牧王子総合病院脳神経外科 2札幌医科大学脳神経外科 3札幌秀友会病院脳神経外科

ページ範囲:P.1135 - P.1139

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I.はじめに
 近年,解離性椎骨動脈瘤の報告が多数行われその病態についての認識が深まりつつある.特にクモ膜下出血(以下,SAH)を起こした症例の場合,治療法として椎骨動脈のproximal clippingが広く行われてきたがこの方法で再出血をきたす報告が相次ぐようになり1,5,7,12),trappingの有用性が注目されてきている3,4,12).今回われわれは未破裂の解離性椎骨動脈瘤にproximal clip—pingを施行したところ,その4時間後に同部が破裂しSAHをきたした症例を経験した.この出血の成因と治療法について考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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