icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科23巻12号

1995年12月発行

文献概要

症例

中大脳動脈閉塞にともないleptomeningeal arteryに発生した脳動脈瘤の1例

著者: 川崎剛1 南田善弘1 藤重正人1 稲葉憲一1

所属機関: 1旭川脳神経外科病院

ページ範囲:P.1141 - P.1144

文献購入ページに移動
I.はじめに
 脳動脈瘤の発生に関して,動脈閉塞により血行動態が変化し動脈瘤が生じたという報告はこれまでも散見され,また動物実験において内頸動脈を閉塞し動脈瘤を生じさせた報告も見られる.一方,leptomeningeal arteryに脳動脈瘤が発生することは極めて稀である.われわれは,中大脳動脈前枝の閉塞により側副血行路として前大脳動脈末梢のleptomeningeal arteryが発達し,hemo—dynamic stressから同部位に動脈瘤が発生したと考えられる症例を経験したので,文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?