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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科23巻2号

1995年02月発行

文献概要

症例

全身大量メソトレキセート療法とカルボプラチン動注療法が奏効した小児頭蓋骨骨肉腫の1例

著者: 北井隆平1 佐藤一史1 小寺俊昭1 中川敬夫1 兜正則1 古林秀則1 久保田紀彦1 能崎純一2

所属機関: 1福井医科大学脳神経外科 2公立加賀中央病院脳神経外科

ページ範囲:P.157 - P.161

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Ⅰ.はじめに
 骨肉腫の多くは若年者の長管骨の骨幹端に発生し,およそ7-10万人に1例の割合で発症するといわれている16)このうち頭蓋骨に原発する骨肉腫は,骨肉腫症例全体の0.1-2%と見積もられている12).長管骨の骨肉腫に対しては現在までに多くの治療プロトコールによる治療成績が報告されているが1-4,10,11,15),頭蓋骨原発の骨肉腫に対する治療についての報告は少ない9,12).今回われわれは手術に加え,補助化学療法としてロイコボリン救援併用大量メソトレキセート全身投与と,カルボプラチン,メソトレキセート動注療法にて寛解を得られた症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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