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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科23巻2号

1995年02月発行

文献概要

症例

静脈洞閉塞をともない脳内出血で発症した横・S状静脈洞部硬膜動静脈瘻の1例

著者: 越前直樹1 岩永秀昭1 今西正巳1 奥地一夫1 徳永英守1 青木秀夫1 朴永銖1 辻本正彦2

所属機関: 1大阪警察病院脳神経外科 2大阪警察病院病理検査科

ページ範囲:P.163 - P.167

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Ι.はじめに
 硬膜動静脈瘻はその病因や進行機序について未だ一定した見解が得られておらず,その治療に難渋することが多い.静脈洞閉塞をともなう硬膜動静脈旗の頻度は16.3-72.7%1,3,6,11,14)と報告されている.後頭蓋窩の硬膜動静脈瘻に限定すれば,その頻度はより高率であり,57.1-72.7%1,6,11,14)とされている.静脈洞閉塞の意義について硬膜動静脈旗の発生原因とする報告4,6)とその治癒過程とする報告9,12,13)がある.今回,われわれは静脈洞閉塞をともない脳内出血で発症した後頭蓋窩硬膜動静脈痩の1例を経験したので文献的に若千の考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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