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研究
外傷性嗅覚脱失症のMRI診断
著者: 高橋立夫1 小林由充子1 岡本奨1 服部和良1 今川健司1 浅井昭1 桑山明夫1
所属機関: 1国立名古屋病院脳神経外科
ページ範囲:P.207 - P.211
文献購入ページに移動頭部外傷の4.2-7.2%3,9)に嗅覚障害が発生するといわれている.しかしながらあくまでも自覚症状に頼った感覚障害の診断は被検者の態度によって信頼性に欠けることもある.CTによる画像診断の発達で前頭蓋底病変がかなり把握できるようになったが,さらに頭蓋底骨のアーチファクトが無視できるMRI(magnetic resonance imaging)の進歩により嗅神経領域の画像診断が可能となった.最近,経験した5例の外傷性嗅覚脱失症例に対し,thin slice thickenessのMRI検査を行い有用な所見を得たので報告する.
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