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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科23巻4号

1995年04月発行

文献概要

症例

髄内血腫による脊髄横断症状をきたしたAstrocytomaの1例

著者: 川上勝弘12 笠井治文1 山田明史1 沼義博1 坂井信幸1 河本圭司1

所属機関: 1関西医科大学脳神経外科 2星光病院脳神経外科

ページ範囲:P.327 - P.331

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I.はじめに
 急性の脊髄横断症状をきたす疾患のなかで,脊髄髄内腫瘍による腫瘍内出血は念頭に置くべき疾患であるが,その報告は少なく,なかでもastrocytomaからの髄内血腫により脊髄横断症状をきたして発症したとする報告はきわめてまれである1,2,13,17)
 今回,われわれは急性の脊髄横断症状をきたして発症し,MRIにより原因不明の髄内血腫と診断し,緊急手術により血腫を摘出したが,その採取した血腫腔組織からastrocytoma grade 2と病理組織学的に診断された1例を経験したので,本症例を提示するとともに文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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