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症例
頸部内頸動脈閉塞術後13年を経過して発生し破裂した同側true posterior communicating artery aneurysmの1例
著者: 小笠原邦昭12 沼上佳寛1 北原正和1
所属機関: 1石巻赤十字病院脳神経外科 2広南病院脳神経外科
ページ範囲:P.359 - P.363
文献購入ページに移動脳主幹動脈閉塞後,閉塞血管領域の血流を補うため他の脳動脈に側副血行路としてhemodynamic stressが加わる.こうしたhemodynamic stressは脳動脈瘤の成因となりうることが知られている2,5-8,11-13).一方,内頸動脈,後大脳動脈との関係をもたず,後交通動脈そのものから発生した動脈瘤はtrue posterior communicating artery aneurysmと呼ばれ極めて稀なものとされている1,9,14).
今回われわれは頸部内頸動脈閉塞術後13年目に発生し破裂したtrue posterior communicating artery aneu—rysmの1例を経験し,contralateral zygomatic approachにて根治せしめたので報告する.
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