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症例
主幹動脈の閉塞により自然消失を来した脳動静脈奇形の1例
著者: 渡邉英昭1 中村寿1 松尾嘉彦1 酒向正春1 久門良明2 大田信介2 榊三郎2
所属機関: 1十全総合病院脳神経外科 2愛媛大学脳神経外科
ページ範囲:P.371 - P.376
文献購入ページに移動脳動静脈奇形(AVM)は,発症形式が出血か非出血かで以後の経過に大きな違いがある.出血例の再出血率は30-45%であるのに対し,非出血例の出血率は5-10%程度とされている3,7,12).一方,AVMの自然消失は2—3%に起こると報告されているが,AVMが自然消失する機序は必ずしも明らかでない1-11)今回われわれは,痙攣発作で発症し経過観察中に脳血管写上主幹動脈の閉塞とともにAVMの自然消失を認めた1例を経験したので自験例のAVMの自然消失の機序について若干の文献的考察を加え報告する.
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