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文献概要
解剖を中心とした脳神経手術手技
顕在性癒合不全における神経機能構造温存根治術:顕在性二分脊椎の手術手技
著者: 大井静雄1
所属機関: 1東海大学脳神経外科
ページ範囲:P.397 - P.404
文献購入ページに移動I.緒言
頭側の神経管癒合不全,特に顕在性二分頭蓋(mani—fest form of cranium bifidum)の手術理論と術式に関しては,前回の論文1)に示したごとく,それぞれの形態所見とニューロン成熟段階および発達解剖学,さらには二次的に生じている病態変化を背景に,個々の手術ゴールを決定することの重要性を強調した.現時点において,今なお.癒合不全の分類や用語には混乱がみられ,それぞれの手術適応とその外科的治療のゴールには今後も検討していくべき課題が多く残されている.
本稿では,前回に続き顕在性二分脊椎(manifest form of spina bifida)の手術手技につき,解剖・形態学的所見さらには,発達解剖学的見地からみた手術術式を解説した.また,必ずしも既存の分類法や発生学的概念では解釈の難しい症例の手術についても,著者らの手術術式を呈示し,自らの見解を述べた.
頭側の神経管癒合不全,特に顕在性二分頭蓋(mani—fest form of cranium bifidum)の手術理論と術式に関しては,前回の論文1)に示したごとく,それぞれの形態所見とニューロン成熟段階および発達解剖学,さらには二次的に生じている病態変化を背景に,個々の手術ゴールを決定することの重要性を強調した.現時点において,今なお.癒合不全の分類や用語には混乱がみられ,それぞれの手術適応とその外科的治療のゴールには今後も検討していくべき課題が多く残されている.
本稿では,前回に続き顕在性二分脊椎(manifest form of spina bifida)の手術手技につき,解剖・形態学的所見さらには,発達解剖学的見地からみた手術術式を解説した.また,必ずしも既存の分類法や発生学的概念では解釈の難しい症例の手術についても,著者らの手術術式を呈示し,自らの見解を述べた.
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