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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科23巻5号

1995年05月発行

文献概要

症例

Magendie孔膜様閉塞により生じた“disproportionately large,communicating fourth ventricle”の1例

著者: 小坂恭彦12 申博1 須川典亮1 吉野英二1 堀川義治1 山木垂水1 上田聖1

所属機関: 1京都府立医科大学脳神経外科 2京都府立与謝の海病院脳神経外科

ページ範囲:P.429 - P.433

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I.はじめに
 第四脳室の著明な拡大を伴う全脳室系の拡大を認める症例は,1980年Scottiにより“disproportionately large,communicating fourth ventricle(DLCFV)”と提唱された.その原因は腫瘍,炎症,クモ膜嚢胞,Chiari mal—formation,クモ膜下出血など様々なものが考えられるが,今回われわれは,特に既往歴を認めず,Magendie孔の膜様閉塞にてDLCFVと考えられ,その膜様物を切除することにより治癒した1症例を経験したのでここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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