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症例
Magendie孔膜様閉塞により生じた“disproportionately large,communicating fourth ventricle”の1例
著者: 小坂恭彦12 申博1 須川典亮1 吉野英二1 堀川義治1 山木垂水1 上田聖1
所属機関: 1京都府立医科大学脳神経外科 2京都府立与謝の海病院脳神経外科
ページ範囲:P.429 - P.433
文献購入ページに移動第四脳室の著明な拡大を伴う全脳室系の拡大を認める症例は,1980年Scottiにより“disproportionately large,communicating fourth ventricle(DLCFV)”と提唱された.その原因は腫瘍,炎症,クモ膜嚢胞,Chiari mal—formation,クモ膜下出血など様々なものが考えられるが,今回われわれは,特に既往歴を認めず,Magendie孔の膜様閉塞にてDLCFVと考えられ,その膜様物を切除することにより治癒した1症例を経験したのでここに報告する.
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