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症例
骨性のみの大後頭孔部減圧術により治療されたChiari奇形type Ⅱ型の1乳児例
著者: 井須豊彦1 田中徳彦1 中村俊孝1 山内亨1 小林延光1
所属機関: 1釧路労災病院脳神経外科
ページ範囲:P.435 - P.437
文献購入ページに移動Chiari奇形Ⅱ型に対する外科的治療に際しては,合併する水頭症のコントロールがなされているかどうかを確認することが重要であり,水頭症のコントロールが良好にもかかわらず,Chiari奇形Ⅱ型の症状を呈して来た場合には,大後頭孔部減圧術の適応があると考えられている9).しかしながら,従来より行われて来た大後頭孔部減圧術では,硬膜形成術が同時に施行されるため,術後,硬膜外腔に滲出液が貯留したり8).時に,髄膜炎を併発することがあり2,7).乳児にとっては,侵襲的な手術法である.今回,われわれは,Chiari奇形Ⅱ型の乳児例に対して骨性のみの大後頭孔部減圧術を行い良好な手術結果を得たので報告する.
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