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症例
Long vein graftを使用した急性期血行再建術が奏効した1例
著者: 川口健司12 徳力康彦1 武部吉博1 細谷和生1 増永聡1 辻篤司1 和賀志郎2
所属機関: 1福井赤十字病院脳神経外科 2三重大学脳神経外科
ページ範囲:P.457 - P.461
文献購入ページに移動急性期血行再建術は,術後に脳浮腫を助長したり,出血性梗塞を引き起こす可能性があり,一般には否定されていた.最近では症例を選択すれば有効な治療法になると考えられるようになっているが,その場合でもlow flowのSTA-MCA(M4)bypassが推奨されている.しかしSTAが使用できない場合や,low flow bypassでは脳梗塞への進展を阻止できない場合もある.今回われわれは急性期脳虚血例に対してhigh flowといわれるsaphenous vein graftを使用して顔面動脈—vein graft—MCA(M4)bypassを施行し,良好な結果を得たので報告する.
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