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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科23巻5号

1995年05月発行

文献概要

症例

軽微な臨床症状で終始した椎骨脳底動脈解離による脳底動脈閉塞症の1例

著者: 奥村嘉也1 二階堂雄次2 横山和弘3 榊寿右1

所属機関: 1奈良県立医科大学脳神経外科 2国立大阪南病院脳神経外科 3市立松原病院脳神経外科

ページ範囲:P.463 - P.467

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I.はじめに
 近年,椎骨脳底動脈解離性動脈瘤(VBA-DA)に対する認識が高まるにつれ,その報告は飛躍的に増加し,椎骨脳底動脈領域における脳血管障害において重要な位置を占めるようになってきた.しかし,解離が進行すれば当然至るはずの脳底動脈閉塞症(BAO)に注目した報告はほとんどなく,また,そのような症例の予後は極めて不良である1,2,16).われわれは,VBA-DAを原因としてBAOを来したにもかかわらず軽微な臨床症状で終始した1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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