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症例
軽微な臨床症状で終始した椎骨脳底動脈解離による脳底動脈閉塞症の1例
著者: 奥村嘉也1 二階堂雄次2 横山和弘3 榊寿右1
所属機関: 1奈良県立医科大学脳神経外科 2国立大阪南病院脳神経外科 3市立松原病院脳神経外科
ページ範囲:P.463 - P.467
文献購入ページに移動近年,椎骨脳底動脈解離性動脈瘤(VBA-DA)に対する認識が高まるにつれ,その報告は飛躍的に増加し,椎骨脳底動脈領域における脳血管障害において重要な位置を占めるようになってきた.しかし,解離が進行すれば当然至るはずの脳底動脈閉塞症(BAO)に注目した報告はほとんどなく,また,そのような症例の予後は極めて不良である1,2,16).われわれは,VBA-DAを原因としてBAOを来したにもかかわらず軽微な臨床症状で終始した1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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