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研究
頭蓋底手術時の下位脳神経モニタリングのコツ
著者: 関谷徹治1 畑山徹1 赤坂健一1 鈴木重晴1
所属機関: 1弘前大学脳神経外科
ページ範囲:P.491 - P.496
文献購入ページに移動手術操作によって下位脳神経が損傷されると,術後,嚥下障害や呼吸障害などの重篤な合併症を生じる可能性がある2).したがって,手術に際して下位脳神経機能を温存することが重要なことは論を待たない.しかし,従来から顔面神経機能温存の重要性については多くの検討がなされ,その術中モニタリング法に関しても充分な記載がなされてきたが1,5,8)下位脳神経の術中モニタリングに関しては記載が乏しいのが現状である.
近年の頭蓋底手術の普及に伴って,下位脳神経が手術侵襲の危険に曝される機会は明らかに増加している.このようなことから,われわれは頭蓋底手術に際して必要に応じて下位脳神経の術中モニタリングをルーティン化して行っている.
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