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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科23巻6号

1995年06月発行

文献概要

症例

Rhinocerebral Phycomycosisの1例

著者: 前田泰孝1 赤木功人1 安部倉信1 朴啓彰1 大津谷耕一1 木本絹子2 奥憲一2

所属機関: 1阪和記念病院脳神経外科 2阪和記念病院内科

ページ範囲:P.521 - P.525

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I.はじめに
 Rhinocerebrl phycomycosisは,Phycomycetes(藻菌)が鼻腔から副鼻腔を経て脳に浸潤病変をおこす稀な日和見真菌感染症で13,18),しばしば内頸動脈閉塞をもおこし致命的であることが多いといわれる1,18).本感染症は通常,コントロール不良な糖尿病や種々の免疫抑制状態や代謝異常疾患など18)の素因がみられるが,ごく稀には素因の不明な本感染症例が報告されている12,15,16).われわれは,素因の可能性として興味ある知見がみられた本感染症の手術治験例を経験したので文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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