icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科23巻6号

1995年06月発行

文献概要

症例

三種の原発性脳腫瘍を合併した1例

著者: 宮城敦1 前田浩治1 菅原武仁1 澤田達男2 坪川孝志3

所属機関: 1東十条病院脳神経外科 2日本大学第2病理 3日本大学脳神経外科

ページ範囲:P.531 - P.536

文献購入ページに移動
I.はじめに
 原発性脳腫瘍における異種多発性脳腫瘍の占める割合は0.1-0.4%とされ6,8,9),比較的希なものである.特にvon Recklinghausen病(vR病)などの母斑症に合併することはよく知られているが,今回われわれが経験した症例は,多発性のglioblastoma multiformeに多発性髄膜腫と嫌色素性脳下垂体腺種を合併した極めて興味ある症例であり,母斑症も認められなかった.現在までに母斑症を伴わず三種の原発性脳腫瘍が認められた症例が2例報告されている7,8).異種多発性脳腫瘍の発生要因及びその治療方針につき文献的考察を含めて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?