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研究
神経膠腫におけるN-ras癌遺伝子の点突然変異の頻度について
著者: 鶴嶋英夫12 大野忠夫2 坪井康次23 吉井與志彦3 目黒琴生1 能勢忠男3
所属機関: 1筑波メディカルセンター病院脳神経外科 2理化学研究所細胞開発銀行 3筑波大学脳神経外科
ページ範囲:P.581 - P.586
文献購入ページに移動ras遺伝子群は,H-ras,K-ras,N-rasの3種類の遺伝子からなり3),アミノ酸配列の類似した21kdの膜蛋白質(P21)をコードしている10).近年これらの膜蛋白質(P21)は細胞内情報伝達機構の一部として機能しており6,12,14),その突然変異が細胞のtransformingに関与していることが11)判明してきた.今回われわれは神経膠腫細胞のgenomic DNAを抽出し,N-ras遺伝子の点突然変異の有無をcodon 12の第1,第2塩基およびcodon61の第1,第2塩基に関して調べたので報告する.
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