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症例
頭蓋内Plasma Cell Granulomaの1例
著者: 関谷徹治1 赤坂健一1 木村正英1 鈴木重晴1 成田竹雄2 並木恒夫3
所属機関: 1弘前大学脳神経外科 2むつ総合病院病理 3国立仙台病院病理
ページ範囲:P.615 - P.620
文献購入ページに移動Plasma cell granulomaは,肺や上気道などに発生することの多い炎症性腫瘤で2),中枢神経系に発生することは稀であり,これまでに10例足らずが報告されているに過ぎない1,4,5,7,10-12,18,26).
われわれは,画像所見像も術中所見からも髄膜腫と診断したが,術後の詳細な組織学的検討からplasma cell granunomaと判明した1症例を経験した.本症例では,腫瘤の成長過程をCTで観察することができ,術前MRIも施行した.それら画像所見を提示すると共に,plasma cell granulomaの診断上の問題点についても検討を加えた.
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