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読者からの手紙
「神経内視鏡(軟性)による脳神経外科手術」について 瀧本論文を読んで/「青木信彦氏のletter」に対して
著者: 青木信彦1 瀧本洋司2 早川徹3
所属機関: 1都立大久保病院脳神経外科 2市立吹田市民病院脳神経外科 3大阪大学脳神経外科
ページ範囲:P.647 - P.647
文献購入ページに移動著者らは過去2年間に41例の内視鏡下手術を行ったとのことですが,その対象となった主要な疾患(?)として9例の透明中隔嚢胞について述べています.そして症候性透明中隔嚢胞開放術は初心者に手頃な対象であるとしています.小生もこれまでこの透明中隔嚢胞に注目してまいりましたが,この病態(というより,むしろ一般的にはnormal variation)はかなり多くみられるものであり,満期新生児では82%,成人でも10%にみられるとの報告もあります2).しかしこれが症候性となることはきわめてまれであり,残念ながら小生は最近の症候性透明中隔嚢胞の論文を入手できませんでしたが,1986年に渉猟したときには26例であり,CT出現以後でも3例のみでありました1).しかもそれらをよくみますと本当にその症状(きわめて多彩)が透明中隔嚢胞によるものであるかどうか,はなはだ疑問なものも少なくありませんでした.
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