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文献概要
解剖を中心とした脳神経手術手技
前頭蓋底外科と再建
著者: 有田憲生1 森信太郎1 早川徹1
所属機関: 1大阪大学脳神経外科
ページ範囲:P.659 - P.664
文献購入ページに移動脳神経外科は,診断機器の開発,微少外科解剖の知識の集積,顕微鏡を含む手術機器の進歩などにより,脳深部病変に対する治療に多大の向上をもたらした.頭蓋底部病変の治療も,この進歩の一環としてとらえることができる.しかし前頭蓋底部病変の外科治療では,このような脳神経外科の近年の動向に反する側面,すなわちmicrosurgeryに対しマクロな外科処置,あるいは高度の専門分化に対し他科との共同作業の必要性,などが要求される点で特異であるといえる.
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