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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科23巻8号

1995年08月発行

文献概要

研究

Radiosurgeryを併用した,頸静脈孔腫瘍の新しい治療戦略

著者: 木田義久1 小林達也1 田中孝幸1 雄山博文1 丹羽政宏1

所属機関: 1小牧市民病院脳神経外科

ページ範囲:P.671 - P.675

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I.はじめに
 頸静脈孔には,その部を発生母地とするグロームス腫瘍,下位脳神経神経鞘腫の他に,この部に進展を示す髄膜腫,epidermoid cyst,転移性腫瘍などがある.転移性病疫を除けば大半は良性腫瘍であり,それらの治療の基本は手術的摘出にある.しかし,頭蓋底部より頸部に移行する下位脳神経群,頸静脈,頸動脈などが錯走する解剖学的特色の他に,同部の腫瘍がしばしば後頭蓋窩,頸部の両方向に進展する特性から,手術的摘出は必ずしも容易ではない.近年,頭蓋内良性腫瘍,特に聴神経腫瘍4)),髄膜腫8,10)に対するradiosurgeryの良好な治療成績が報告されている.本法は,頸静脈孔の腫瘍群にも応用できる可能性があると考え,ガンマナイフを利用した治療法を試みたので,その結果を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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