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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科23巻8号

1995年08月発行

文献概要

症例

Growing skull fractureの1例

著者: 石橋秀昭13 松野治雄1 山下康博2 井上亨3 溝口昌弘3 詠田眞治1 森田潤2

所属機関: 1飯塚病院脳神経外科 2飯塚病院小児科 3九州大学脳神経病研究施設外科

ページ範囲:P.741 - P.744

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I.はじめに
 Growing skull fractureは乳幼児の頭蓋骨骨折が進行性に拡大する比較的まれな疾患である.その機序は骨折部直下のくも膜嚢胞14)あるいは脱出脳7,13,15)が頭蓋内の圧の拍動を骨折線に伝達し骨折線が拡大していくとされている.その経過は様々で数時間で骨折線の拡大を示す例4)から10年以上かけて進行する拡大骨折の例16)も報告されている.今回われわれは18生日の乳児で頭部外傷後,急速に骨折線の拡大を来たした例を経験した.その特徴的CT,MRI像を示し,growing skull fractureの治療について考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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