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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科23巻9号

1995年09月発行

文献概要

総説

脊髄空洞症の発生機序と外科的治療

著者: 阿部俊昭1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.759 - P.766

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I.はじめに
 脊髄の空洞化は1546年Estienneにより始めて記載されたとされている15).Syringomyeliaという言葉が始めて用いられたのは1827年Ollivierの著書“Traité de la Moelle Epiniene et de ses Maladies”の中のDr La Moelle Epinieneの第5章Syringomyelie,ou cavité cen—trale dans la moelleとされている9).またChiariは1888年Syringomyeliaとhydromyeliaは同一のもので大部分のSyringomyeliaは中心管と連続していると発表した11).その後1896年14例のⅠ型奇形とhydromyeliaの合併例を報告している12)
 しかし近年になるまで本症は原因不明の慢性進行性の変性病変と考えられており,一般的には有効な治療法はないとされていた24)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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