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研究
圧可変式シャントシステム(SOPHY):バルブの前胸部設置における問題点
著者: 布施孝久12 高木卓爾1 福島庸行1 橋本信和1 唐沢洲夫1 山田和雄2
所属機関: 1名古屋市立東市民病院脳神経外科 2名古屋市立大学脳神経外科
ページ範囲:P.41 - P.45
文献購入ページに移動シャント機能不全にはパルプ圧不適合によりシャントシステムの機能が患者に適合しない場合と,シャントシステム本体の故障やシャントチューブの断裂等でシャントシステムに機能異常がみられる場合がある.最近,シャントシステムに圧可変式バルブが使用されるようになり,バルブ圧不適合に関する問題は解決されつつあるが1,3,4),一方でバルブ圧不適合以外の問題点が目立つようになってきた2,6,8).今回,著者らは当院で経験したSOPHYシャントシステム使用例68症例(いずれもバルブは前胸部皮下に設置)を基にして,シャントシステムのバルブ圧不適合以外の問題点,すなわちシャント経路の閉鎖,離断やバルブ本体の不調,そして消化管穿孔などシャント設置部周囲への影響等について若干の文献的考察を加えて報告する.
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